入眠時幻覚といえばいいのか、眠りに落ちる、まさにその一瞬に、短い、夢ともいえない様な夢を見て、そのあまりの可笑しさに、笑いの衝動で目を覚ます。そんな体験を最近した。
ほんとうに、時間にしてほんの一秒にも満たないような時間だったので、というか、だった筈なので、笑いの衝動が起きたことしか記憶にないし、そんな短い間に起きたであろう何がそんなに可笑しかったのか、まるっきり覚えていない。
そこまで短くはなくとも、ウトウトしている時にショートストーリー的な、ごく短い夢を見ることがある。夢はたいていシュールなものだが、そういう短い夢は特にシュールな度合いが強いような気がする。短い中にギュッと情報が凝縮されているからだろうか。
サルバトール・ダリは、スプーンを持ったまま椅子で寝て、寝入った時に、手から落ちるスプーンの音で目覚め、直前に見ていた夢をたよりに創作活動をしたという。
一度試してみたが、うまくいかなかった。ウトウトする時に見るショートストーリー的な夢を、見るには見るし、スプーンの音でたしかに目は覚めるのだが、それを絵にする能力など俺にはない。ダリはやはり天才だったのだ。変わり者だったらしいけど。
サルバトール・ダリ■ 大自慰者 (Le grand masturbateur) 1929年
110×150cm | Oil on canvas |
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