果しなき流れの果に

先週末ぐらいに、何故か、ふと、小松左京先生の顔が頭に浮かんだ。特に理由はないが「ああ、亡くなるのか」と何となく思った。似たようなことは以前にもあった。ただ、確信があるわけではく、先週のその時も、すぐに忘れてしまった。
今日、先生の訃報を聞いた。
先週、あんなことがあったから、驚きというよりは「ああ」という感じだった。
どうでもよい、というのではない。ショックな出来事であることに間違いはない。
しばらく前に、本屋で何気なく手に取った「小松左京マガジン」の先生の写真を見て驚いた。お歳がお歳とはいえ、そこには昔の面影はなく、やせ細った老人の姿があったからだ。
考えてみたら、その頃から、近いうちに亡くなるのかも知れない、とずっと思っていたのかも知れない。
「小松左京」の名前を意識し始めたのは「日本沈没」あたりからからだが、後年調べていたら、一番最初は、NHKでやっていた実写とアニメの合成作品「宇宙人ピピ」(1965年~1966年)、次は、やはりNHKの人形劇「空中都市008」(1969年~1970年 原題:アオゾラ市のものがたり)で既に小松作品に接していたことが分かった。


先生の本は「日本沈没」、「継ぐのは誰か?」、「復活の日」、「日本アパッチ族」、「牙の時代」、「くだんのはは」等々、色々読んだが、俺が一番好きなのは、派手なSF作品でなく、「ゴルディアスの結び目」という短篇集に収められている「岬にて」という地味な作品だ。
駄目だ。何だか、書きたいことがうまく整理できずに取っ散らかってしまった。
最後に
つらつら考えてみるに、俺という人間を構成している二大要素は手塚(治虫)先生と左京先生のような気がする。
左京先生、お世話になりました。安らかにお休み下さい。
PS.
「空中都市008」では未来のアイデアを視聴者から募集していた。俺も送ったら番組の最後に紹介されたことがある。DVDとかで出てないかなぁ?無理か。


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