夜間飛行

「ふるさとの訛(なまり)なつかし 停車場の人ごみのなかに そを聴きにゆく」と詠ったのは、石川啄木だったか。
啄木の時代はともかく、現在の上野駅の人ごみの中に突っ立って、それが可能かどうかは知らない。
しかし、さすがに、ここ博多の街では、あちらこちらで博多弁が聞けるわけで、いや、懐かしい。というわけで、そう、今日の俺は出張で福岡に来ているのだ、夜の飛行機に乗って。
東京の寒さに比べると、福岡はちょっとは暖かい感じか。あんまり変わらんけれど。


だいたいアレだ、関東辺りの連中は、福岡は(というか九州は)南の方にあるのだから、さぞ暖かいのだろう、なんていう誤解をしているみたいだけれども、時には実際に暖かいこともあるけれど、九州だって、アレなのだよ、雪が降ることがあれば、積もる事だってあるのだよ。もっとも最近は、昔に比べると随分少なくなってはいるけれど。
ひさびさの天神の夜の印象は、「こんな薄暗い、静かな街だったっけ?」だ。
といっても、渋谷とか新宿とかと比較しての話なので、比較対象が間違えてるのだけれど。あの明るさ、あの騒がしさは異常だよ。
それにしても、このホテルの部屋、狭っ!!部屋というか、バスルーム。安いから文句は言えないけれど。

夜間飛行
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