神の喇叭が鳴り響く

「神罰が下る」という言葉がある。俺はこれを「シンバルが下る」だと、ずっと思っていた。43の歳まで、そう信じて疑わなかった。
「シンバルが下る」とは、どういう状態か。つまり、コントでよくある、上から吊ったタライが頭の上に、コーンと落ちてくるあれである。あれのシンバル版である。シンバルだから、音はもっと派手にジャーンと鳴るのである。いかにも、バチが当たったという、なんともドラマチックな感じではないか。


そもそも、欧米人は、たとえば「little」を「リロ」、「water」を「ワラ」と発音したりするではないか。つまり、「タチツテト」は「ラリルレロ」なのであるから、「シンバツ」=「シンバル」なのである。
ならば、「シンバルが下る」で全然問題ないのではないか。なにしろ、頭の上にシンバルである。ジャーンと鳴るのである。全然、大丈夫ではないか。いかにもバチが当たったという感じではないか。
いや、愉快愉快。
などと、アフォなことを書き綴る事を、「アフォリズム」というのだ。
んな、アフォな。
※すべてフィクションです。
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