いや、別に呼びたかぁないけど。
東宝は、巨大怪獣ものの他に、こういう「マタンゴ」のような変身ものもいくつか作っている。「美女と液体人間」とか、「電送人間」とか、「ガス人間第1号」とか、そういった作品である。
巨大怪獣ものにしてもそうだけど、さすがに今の特撮技術に比べると、稚拙なことは否めない。
俺の好きな東宝の作品に、「フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴン」という作品があるのだが、切断されたフランケンシュタインの手首は、どう見ても、空気を入れて膨らませたゴム手袋みたいだったり、ミニチュアのパトカーが、そのまんまミニチュアにしか見えなかったり、フランケンシュタインがイノシシを捕まえようと掘った落とし穴に落ちる自衛隊の戦車が、サイズ的にイノシシと同じだったりと、技術的に稚拙な点を上げるとキリがない。
今なら、アマチュアでももうちょっとマシなものが作れるかもしれない。
でも、当時の風俗をリアルタイムで知ってるので懐かしいというのもあるけど、今観ても何か雰囲気が良いんだよな。「総天然色」という呼び方がぴったりの色の感じとか。チープといってしまえば、それまでなんだが。
声に出して読みたい日本語 | |
齋藤 孝
草思社 2001-09-12 |
マタンゴ | |
久保明 ウィリアム・H・ホジスン 本多猪四郎 水野久美
東宝 2003-12-25 |
フランケンシュタイン対地底怪獣(バラゴン) | |
ニック・アダムス 水野久美 高島忠夫 本多猪四郎
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