ふたつで十分ですよ

映画「ブレードランナー」で、Sushi Barのマスターを演じた、故ロバート・オカザキ氏(ちなみに、オカザキ氏のお墓は青山墓地にある、という噂)の有名なセリフ。「ふたつで十分ですよ。」
この謎のセリフの意味については、公開当時から随分と憶測を呼んでいたが、現在では一応の決着をみている。(のか?詳しくは、コチラ→ふたつでじゅうぶんですよ研究所
それにしても、2019年といったら、アナタ、公開当時はスゲェ先のことのような気がしたもんだが、何とまぁ、あともう、7年ぐらいのことじゃないスカ。


こないだ、ハードディスク・レコーダーに録りためておいた番組を消化すべく、「ブレードランナー」のメーキング・ムービー「デンジャラス・デイズ」って映画を観てたんだけど、見始めてからしばらくして、「アレ?これって、もしかして、俺が以前買ったDVDボックスに入ってんじゃないか?」って思って、後で調べてみたら、入ってました、案の定。(ガクッ)
観てて思ったのは、「あの頃にCGが無くて良かった」ってこと。酸性雨に煙る2019年の夜のロサンゼルスの風景は、スタッフが苦労して撮った甲斐があって、CGよりもよほど本物っぽい。(本物の2019年のLAの夜景は見たことないけど)CGは何だか安っぽい感じがして個人的にはあまり好きではない。
で、個人的にこの映画について、一番印象深かったのは、日本での一番最初の劇場公開当時、何の予備知識もなく観に行った映画館で、オープニングの劇伴の出だしの一音を耳にした途端、俺は何故だか分からないが、全身総毛立ったことだ。
「あっ!ヴァンゲリス!!」
何の理由もなく、ヴァンゲリスだと直感し、その直後、クレジットにヴァンゲリスの名前を見つけた時には、再び鳥肌が立った。
しかし、予備知識もないのに、何故この映画を観にわざわざ劇場まで足を運んだのかは、今となっては全然思い出せない。何しろ、もう30年ぐらい前の話だ。
それはともかく、俺は、きっと、あと7年したら、ロサンゼルスの屋台で、客相手に「ふたつで十分ですよ。分かってくださいよ。」と言ってそうな気がしますヨ。
(アレは俺だったのか)


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