あの鐘を鳴らすのはあなた

これで一体俺にどうしろというのだ?このハンドベルみたいな奴で。これでどうやって、あの天井の鐘を鳴らしたらいいのかしら。
とにかく渡されたのは、ハンドベル一個なので、これでこの鐘をぶっ叩くしかないのだろう。体をグッと天井に向けて伸ばすと、鐘の内側に何やら書き込みがあるのが見える。殴り書きのようで意味不明。
取りあえず、鐘を鳴らさない事にはしょうがないので、鐘の内側をぶっ叩いてみる。最初はコツがつかめず、なかなか鳴らなかったが、そのうちにカンカンと鳴り出すと、ぶっ叩くのが快感になってきた。
おお、鳴る鳴る。鳴ってる鳴ってるう。カンカンといい音でよく鳴るわ。
鳴る鳴る、鳴る鳴る。
鳴ってるよ、鳴ってる・・・・・・。
って、あれ?


鳴ってるよ。鳴ってるわ。
ゴソゴソと布団から這い出して、目覚まし時計のベルを止める。
大抵、目覚ましが鳴る前に眼が覚めるのに。やはり、疲れているのか?俺。
今日もまた忙しい一日だった。
「これからきみは日曜日だけを待つんだね」と、吉田拓郎は歌ったが、休みだけを楽しみに生きるような毎日は嫌だ。俺はもっと毎日を楽しみたい。別に仕事が嫌いなわけじゃないんだけど。
ああ、胃が痛い。

あの鐘を鳴らすのはあなた
What’s Love? 横山剣 阿久悠 小島麻由美

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