animate(語源:生命のある、生命を与える)

CGアニメが嫌いだ。
「トイ・ストーリー」だとか「モンスターズ・インク」だとか、最近では「Mr.インクレディブル」だとか、ディズニー系のああいうのは、まだイイのだ。面白いかどうかは別として。(「モンスターズ・インク」を観て独りで泣いた、ってのは秘密だ。誰にも言うな。)
HMVとかタワレコとか行くと、最近「アップル・シード」を流しているのだが、これがどうにもダメ。予告編を見て、こりゃダメかも、と思ったから劇場には観に行かなかったんだけれど、こりゃ、やはりどうにも、という感じ。
CGで過剰にリアルさを追求するというのは、ある物事を説明するのに、言葉に言葉を重ねて、その物事について説明し尽くすと、言葉を重ねた分、逆に本質からは遠ざかっているというのに似ている。似て非なるという奴だ。


ずっと以前に、後輩たちが、いわゆるハイパーリアルという、エアブラシを使って本物そっくりに描かれた絵を見て、しきりと「本物そっくりだ」と感心するので、軽い議論になったことがある。単なる「本物そっくり」を追求するなら、絵なぞ描かずに写真を撮れば良い、そう指摘すると、本物そっくりに描ける技術が素晴らしいのだと言う。
つまり、速弾き系のギタリストが速いフレーズを弾くのを聴いて、驚嘆するというのと同じだ。たしかにそれはそれで評価すべき点はあるとは思うが、フレーズを単に機械的に速く弾けるというのは、肉体的な鍛錬の結果であって、音楽的な本質とは関係のない話だ。
(単に、技術が)こんなにスゴイんだぜ、どうだ、と見せつけられると、鼻持ちならない感じがして、嫌な気分になる。
CGにしても、クレイ(粘土)にしても、アニメーターにとっての映像表現の一手段ではないかという意見もあるだろうが、例えばクレイアニメの作者が目指すものは(表現しようとしているものは)、見た目のリアルさを追求するCGアニメーター達が目指すものとは違うはずなのだ、多分。(あ、ただ、ディズニー系のCGアニメにはクレイアニメに近いものを感じる。飽くまで個人的な感想。)
誤解しないで欲しい。単に、個人的にCGアニメが嫌い、というだけの話だ。CGアニメの存在が悪だというつもりもないし、CGでアニメを作っている人の悪口を言うつもりもない。
昔から、俺という人間は、ややもするとデジタル大好き人間だと思われがちなのだが、実のところは、アナログの方がデジタルよりはよほど好きなのだな、これが。

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