前に立っている女が、立ったままゲームをやっている。これは「ゲームボーイ」というのだったか、あいにくゲームの類にはまるっきり興味がないので分からない。取りあえずゲーム機の種類などどうでもよい。問題は、混んだ車内で、こいつは何故吊革につかまりもせず、ゲームなどやっているのか、ということだ。
そこまでしないと間が保たないか?
揺れた拍子に転んで怪我をしようと、自業自得というものなので知ったことではないが、足でも踏まれてはかなわない。
ちょっと離れた場所では、耳障りな音がシャカシャカ鳴っている。おおかた、どこかのバカが、携帯CDだかMDだかMP3プレーヤーだか知らないが、そういった類の機械でバカみたいにデカイ音をヘッドフォンで聴いているのだろう。どこぞのバカがデカイ音が原因で難聴になろうと知ったことではないが、シャカシャカいう音はひどく耳障りだ。
外出中に音楽聴いてないと、間が保たないか?
音楽なんぞ、一度聴いたら、不適切な場所では、空気を震わせることなく頭の中で再現すれば良いのだ。そうすれば、誰にも迷惑はかからない。
乗り換えた山手線の社内では、前に立った女がコミックの単行本を読んでいる。(こいつも、吊革につかまっていない!)朝の通勤時の山手線だ。当然混んでいる。横の男はコミック雑誌を読んでいる。日本人はいい歳をして、なぜコミックを読むのか、大人がコミックなぞ読むのは恥ずかしい行為ではないかという外国人の指摘は、必ずしも納得のいくものではないが、少なくとも混雑した電車の中に限っていえば十分納得できる。
コミックでなけりゃいいというもんでもない。新聞を広げて読んでいるお前、それから、そこのお前も。
そこまでしないと間が保たないか?
公衆道徳的な意識の問題もひとつにはあるのだが、もうひとつは、公の場所でいかに私的なことを(目に見えたり、耳に聞こえたりする形で)しないで時間を潰すかという、純粋にテクニック的な問題だ。
学校では、ムダに知識を詰め込むだけじゃなくて、そういうことも教えるべきなのだ。いかに外部の刺激に頼らず、脳ミソだけでどうにかする、ということをだ。そうすりゃ、無理に知識など詰め込まなくても、イヤでも知識を吸収する優秀な脳ミソが出来るのに。そもそも、その方が余程経済的だ。
ま、いずれにしても、この世の全てはマーヤに過ぎないが。
あ、そこのお前、公衆の面前でものを食うのは、論外も論外なのでやめておけ。
ダメ!ゼッタイ!!
| 平然と車内で化粧する脳 | |
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澤口 俊之 南 伸坊
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| 瞑想入門―緊張なき精神集中への道 | |
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アーネスト・ウッド
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政治学や社会学では言いにくいこと
見るべき所もありますよ
改訂する必要があるのでは
