ペコロスの母に会いに行く

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「九州弁」などというものは無い。
これは、いわゆる、関西弁でも東北弁でも同じはずだが、似た言葉ではあっても、地域によって多少違っていたり、イントネーションが微妙に違っていたりするのだ。
俺は、長崎で生まれて、長崎で育ち、19の歳から(大学に通うために)福岡で独り暮らしを始め、8年前に東京に移住するまでの間、ほとんどの時間を福岡で過ごした。
だから、長崎と福岡の言葉については良く分かる。他の県の言葉については、詳しくは知らないが、長崎や福岡の言葉と似てはいても、「~弁」というのはそれぞれの地域で違っているはずなのだ。
今日、Facebookで話題になっていて気になっていた、岡野雄一さんの漫画「ペコロスの母に会いに行く」を買って来た。
この本は長崎弁がたっぷりだ。しかも、極めて正確な長崎弁だ。(当たり前だ、作者の岡野氏は長崎市出身、20代から30代を東京で過ごされた後、今はまた長崎にお住まいとのこと。「ペコロスの母に~」は62歳の漫画家岡野氏の認知症の母の介護日誌)
どれくらい正確かというと


「義姉さん、あん人はどげんしとんなっですか?」
のっけから、いきなりこうである。俺の頭の中ではそのセリフが正確な長崎弁のイントネーションを伴って再現される。
思わずニヤリとしてしまう。
実は、ウチの家庭内でも、同じ長崎出身のカミさんとの会話は時々長崎弁だったりするのだが、それほどコテコテのものでもない。
「俺(オイ)」とか「誰(だい)」なんて、まず言わないしなぁ。(笑)「オイんガタ(私の家)」なんて言葉、まず使わないよ。(笑)
ああ、長崎は遠くなりにけり。


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