ロスト・イン・シブヤ

スペイン坂「シネマライズ」閉館迫る 渋谷で30年、ミニシアターブームけん引 http://www.shibukei.com/headline/11303/

2003年だったか、当時はまだ福岡に住んでいて、福岡と東京の間を出張ベースで頻繁に行ったり来たりしていた頃(ANAのマイルがやたらと貯まった。(笑))、その日も東京に来ていた俺は、たまたま上司が午後からいなくなるのを良いことに(当時勤めていた会社は後に社員を増やして上場もするが、当時は渋谷の隅っこの狭いオフィスにほとんどその上司と二人きりだった)3時位で適当に仕事を切り上げて渋谷の街に出た。

その頃、渋谷の映画館でやっていた「ロスト・イン・トランスレーション」(ソフィア・コッポラ監督)という映画を観るためだ。




映画館内部の印象はほとんど記憶に残っていないが、あまり座席数は多くないこじんまりした劇場だったように思う。

劇中、はっぴいえんどの「風をあつめて」やスクエアプッシャーの曲が使われているのが印象深かったり、渋谷の町並みを同じ渋谷の映画館の座席に座って眺めている体験が不思議な感覚だったのを覚えているぐらいで、その映画自体特にあまり面白いとは思わなかったが、とにかくそれが俺の「東京で映画を観る」という初めての体験だった。

渋谷駅前の東急百貨店は解体されて既に無くなってしまったし、渋谷区役所も渋谷公会堂も建て替えられる予定だ。そして、俺が東京で初めて映画を観た劇場もなくなるのか。東京に住み始めてまだ10年ぐらいだけど、その間にもどんどん町並みが変わっていくなぁ、ああ、とちょっとおセンチな2016年の年始め。


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