フルホンヤ・イズ・バック

福岡の学生街、古本屋の灯再び 30代夫婦が老舗継ぐ:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASH9H6FPWH9HTIPE03G.html

福岡にいた頃、暇さえあれば古本屋巡りをしていた自分としては、このニュースは地味に嬉しい。とはいえ、福岡だと今はなかなか行けないんだけど。
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微睡みながら観る映画

アンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」を劇場で観たのはいつのことだったか、そしてどこの劇場だったのか、何故だか思い出せない。

手塚眞氏がタルコフスキーの特集本で、「タルコフスキーの映画は途中で眠くなってつい寝てしまうが、起きてもさっきと画が変わっていない」という趣旨のことを書いていたように記憶しているが、俺もその時ちょっと眠ってしまったのではないか、そしてやはり、その時も眠る前とほとんど画が変わっていなかったように思う。

タルコフスキーの映画というのは、そういう映画だ。
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もしも、第二次世界大戦で枢軸国が勝利していたら

ナチス&大日本帝国モデルの米ドラマの電車広告が物議かもす – シネマトゥデイ http://www.cinematoday.jp/page/N0078316

「高い城の男」(原題:The Man in the High Castle)は、アメリカのSF作家フィリップ・K・ディックが書いた歴史改変小説。1962年に発表され、1963年のヒューゴー賞 長編小説部門を受賞した。

第二次世界大戦が枢軸国の勝利に終わり、アメリカ合衆国は戦勝国であるドイツと日本によって三つの国に分断され、両国の分割統治下に置かれている、という話なので、原作の小説しろ、ドラマにしろ「ナチス」とか「大日本帝国」とかをまったく出さずに宣伝するのは難しいと思うんだがなぁ。
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1/43のミレニアム・ファルコンがやってくる!・・・けど

デカイぞ! デアゴスティーニから1/43のミレニアム・ファルコンがやってくる! : ギズモード・ジャパン http://www.gizmodo.jp/2015/11/100_143.html

出た!さすが、ディアゴスティーニ!

欲しい。

欲しいが、「全長808mm、全幅596mm、全高192mm」って、そんなデカイものを置く場所は我が家にはない。(猫もいるし)それに、「創刊号は特別価格の499円で、2号以降は1,998円、完結までは全100号」って、ことは・・・・
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「ドラゴン・タトゥーの女」続編はルーニー・マーラが続投予定

数年前に、このニュースを読んだ時、スティーグ・ラーソンの未完の原稿を元に「ミレニアムシリーズ」の第4部を出版するのかと驚いたら、他の作家が後を継いでまったく新しい話を書くのだと知って更に驚いたものだった。

推理小説「ミレニアム」シリーズ、4作目を出版へ http://eiga.com/l/YfuTD

そして、今日、ハリウッド版の「ドラゴンタトゥーの女」の続編が作られると知って、今さら第2部「火と戯れる女」を映画化するのかと思ったら、いきなり、まさかのデビッド・ラーゲルクランツ(スティーグ・ラーソンを引き継いだ作家)版だと知って、またまた驚いた。

『ドラゴン・タトゥーの女』続編、ルーニー・マーラが続投予定! – シネマトゥデイ http://www.cinematoday.jp/page/N0078105

デビッド・ラーゲルクランツ版の「ミレニアム・シリーズ」第4部、原書の方は評判が良さそうだけど実際はどうなのか。日本語版はいつ頃出るのかなぁ。


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黒沢清の映画「クリーピー」

黒沢清『クリーピー』続報、不気味な告白する隣家の少女役が判明 http://www.cinra.net/news/20151104-creepy

この、「クリーピー」、原作読んだけれども、その中で主人公が隣人の男について、顔がなんだか軟体動物のようなイメージで、素顔がどうであったかよく思い出せないと述懐する場面がある。

映画の中で、この隣人を演じてるのが香川照之らしいんだけど、上に書いたようなイメージからすると香川照之では、ちょっとキャラが立ちすぎてないか?

個人的には、滝藤賢一あたりにすごく地味な、どこにでもいそうな中年男を演じさせた方がピッタリ来るような気がするんだが。

全体的に、演じるメンツがちょっと派手目な感じがする。


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火星のロビンソンクルーソー

アンディ・ウィアーの「火星の人」 (ハヤカワ文庫SF(電子書籍版))を読んだ。

面白い。一気に読めた。文系の人間にも分かりやすいハードSF(なにぶん文系なので科学的に正しい内容なのかどうかまでは分からない)

翻訳物をこれほど一気に読めたのはスティーグ・ラーソンの「ミレニアムシリーズ」以来じゃないか?ひとえに翻訳がこなれていて軽い文体だからだろう。(原書が軽い文体かどうかは知らないが)

しかし、映画版は何で「オデッセイ」なんて邦題にしちゃったかなぁ。
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「深夜プラスワン」に再挑戦

ギャビン・ライアル(菊池光訳)「深夜プラス1」(ハヤカワ・ミステリ文庫)を再読してみた。

再読というか、以前読み始めた時には最初の方で挫折して、そのまま処分してしまったのだけれども、最近また何だか気になって中古本をネットで買って再挑戦してみた。

最近はそうでもないのだが、昔の翻訳物というのは一種独特の読みにくさというのか、読み下しにくい、日本語としての不自然さというのかそういうものがあって(飽くまで個人的感想です)あまり好きではなかった。
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ペコロスの母に会いに行く

pekorosu.jpg
「九州弁」などというものは無い。
これは、いわゆる、関西弁でも東北弁でも同じはずだが、似た言葉ではあっても、地域によって多少違っていたり、イントネーションが微妙に違っていたりするのだ。
俺は、長崎で生まれて、長崎で育ち、19の歳から(大学に通うために)福岡で独り暮らしを始め、8年前に東京に移住するまでの間、ほとんどの時間を福岡で過ごした。
だから、長崎と福岡の言葉については良く分かる。他の県の言葉については、詳しくは知らないが、長崎や福岡の言葉と似てはいても、「~弁」というのはそれぞれの地域で違っているはずなのだ。
今日、Facebookで話題になっていて気になっていた、岡野雄一さんの漫画「ペコロスの母に会いに行く」を買って来た。
この本は長崎弁がたっぷりだ。しかも、極めて正確な長崎弁だ。(当たり前だ、作者の岡野氏は長崎市出身、20代から30代を東京で過ごされた後、今はまた長崎にお住まいとのこと。「ペコロスの母に~」は62歳の漫画家岡野氏の認知症の母の介護日誌)
どれくらい正確かというと

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地を這う魚

何となく、今日は本屋に行くまいと決めていたのに、ちょっとだけ覗いてみるかと、いつもはあまり行かないルミネ新宿のブックファースト(2の方?)に行ってみたら、5日に出る予定と聞いていた吾妻ひでおの「地を這う魚 ひでおの青春日記」が既に出ていたので、即買い。
俺の青春は、吾妻ひでおと共にあったと言っても過言ではない。
「ふたりと5人」、「やけくそ天使」、「オリンポスのポロン」、「不条理日記」、「ななこSOS」・・・・エトセトラ、エトセトラ。
で、何か、最近見ないなと思っていた時期があって、そうしたら、その時期は失踪していらっしゃったらしく(笑)、それをネタに本を出したら、これがバカ売れして、色々賞ももらったりして、その後は、続々と本を出していらっしゃる。
それにしても、(日記を見て)いつも不思議に思うのは、吾妻さんは、(こんな生活をしていて)本当に食えているのだろうか、ということである。
一応、印税は入るんだろうけど。

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