アンドレイ・タルコフスキーの「ストーカー」を劇場で観たのはいつのことだったか、そしてどこの劇場だったのか、何故だか思い出せない。
手塚眞氏がタルコフスキーの特集本で、「タルコフスキーの映画は途中で眠くなってつい寝てしまうが、起きてもさっきと画が変わっていない」という趣旨のことを書いていたように記憶しているが、俺もその時ちょっと眠ってしまったのではないか、そしてやはり、その時も眠る前とほとんど画が変わっていなかったように思う。
タルコフスキーの映画というのは、そういう映画だ。
ストーリーとかアクションとか特撮とかCGとかを楽しむ類の映画というのは当然あるし、そういう映画はそういう楽しみ方をすれば良いのだが、タルコフスキーの作品というのは、何と言えば良いのか、絵画を鑑賞するように観る映画、という風に思うわけである。
だから、ずっと眺め続けてあれこれ思いを巡らすのも自由だし、何ならその前で寝てしまうのも自由だ。
この辺、もちろん、タルコフスキー作品に関して思うところは人それぞれ違うとは思うのだが、俺はそう思うわけである。
ちょっと前に、思い立ってAmazonで「ストーカー」のブルーレイを買った。ずっと前にVHSで持っていたが、もはやテープも再生するデッキも持っていない。久しぶりに観てみたくなったのだが、買ってしまえばいつでも観れると思うからか(俺には良くありがちなのだが)まだ開封するしていない。
せっかく買ったんだし、いい加減そろそろ観てみるかぁ。
また寝るんだろうけど。
ストーカーについて:1979年のソビエト映画。ストルガツキー兄弟によるSF小説「路傍のピクニック」を原作とし、アンドレイ・タルコフスキーが監督した作品。
ある時、ある地域で「何か」が起こり、住民が多数犠牲になった。政府はそこを「ゾーン」と呼んで立ち入り禁止にしたが、ゾーンには願いが叶うという「部屋」があると噂されるようになり、禁を犯してゾーンに侵入しようとする者たちが現われる。彼らを「部屋」まで案内する者は「ストーカー(密猟者)」と呼ばれた。
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